尾原和啓著『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』 を読みました。

尾原和啓氏の2017年の著書。Amazon kindleキャリアカテゴリーのベストセラー「モチベーション革命」を読みました。

いわゆる「ゆとり世代」とその上の世代とのモチベーションの違いを中心に、仕事や稼ぐことに向かう考え方などを客観的に考察しています。

たしかに、年上の世代の上司に下の世代の若手社員がうまく噛み合わない状況はよくあるシチュエーションで、実際、サラリーマン時代はその間に板挟みで苦労しました。

なぜ、若者世代はガツガツしていないのか…?そういった疑問に答えてくれる一冊です。

この本には、現代の若者世代と、年配上司の世代どちらについても、優劣なく考察されていて、むしろ現代の若者世代のモチベーションが上がる行動の方がこれからの社会では必要になってくるということが考察されています。

いわれてみれば、まだまだ発展途上だった高度経済成長期の頃のビジネスマンと、身の回りになんでも揃っていて、ITネットワークも充実している中、育ってきた現代のビジネスマンのモチベーションが違うのは当然ですね。

また、著者は40代後半ということですが、よく若者世代の考え方を見ているなぁと関心させられます。なんでも有名な大企業を何社も渡り歩いて知識を得てきたということで、ある意味地に足がつかないところなどは良い意味でゆとり世代の考え方に近いのかなと思いました。意外と自分ひとりでは気づけないものですね…。

本書の1/3はこの著者の自慢話で、自分がいかにすごいか、仕事のできる人間かということを書いているんですが(ディスっていないよ!)、つまりは自らの働き方を紹介することでこれからの時代の働き方について警鐘を鳴らしている感じでしょうか。

どちらかというと、ガツガツ働く世代の管理職で、若手の部下のマネジメントをする人向けの内容が多めですが、若い世代のモチベーションを知ることは、ビジネスにおいては誰にとっても重要。

また、”好き”を発信することがこれからの時代では価値に変わっていくとか、自分にしかできないことを仕事にしていけ、など、フリーランスにとっても読み応えのある章もありますので、フリーランス・自営業の人も読んで無駄になることはないと思います。

もし仮に、ぼくがフリーランスにならず、会社員を続けていたとしたら、残念ながら今でも組織の中で上の世代の考え方に同調していることが多いだろうと思います。徳も悪くも組織とはそういう場所なんですよね…。

なるべく、現代の若者=「乾けない世代」のモチベーションを理解し、自らもそのモチベーションで稼げるようにしていくのが我々フリーランスにとっては大事かもしれませんね。

ちなみに、本書はAmazonの読み放題サービスKindle Unlimitedの対象書籍(2018年11月20日現在)。月980円なので、本をよく読む方にはKindle Unlimitedでの読本がおすすすめです。ぼくもKindle Unlimitedで読みました。

Kindle Unlimitedについて詳しくはこちらのバナーからどうぞ。